日々の 暮らしの 小さなしずく
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ほんの少し、そばに


先日、アーティストの原田恵さんに

誘われて、

鳥取の絵はがき展に参加しました。



会場に行くことはできませんでしたが

とても温かくすてきな展覧会だったようです。



私は「デイジー」という作品を出しました。

赤いワンピースの女の子。

最近、ほんとうに

女の子に元気になってほしいなと

思うようになりました。

元気って、何か活動をするわけではなくて

ただ、笑えるようになってほしいなと

思っています。



原田さんから、展示のために

いくつかの質問が送られてきたので、

ひとつの文章にまとめて

回答しました。



少し手を加えたことろもありますが、

ほぼそのままです。



この文章は、夏の余韻が残る

土曜の朝のバスのなかで書きました。

とても晴れた日の朝で、

読み返すとあの夏のひかりを思い出します。











「ほんの少し、そばに」




 
絵はがきや手紙については、

すごく大きな思い出というものは

ないような気もするのですが、

小さな思い出を思い出すと、

あれもあったこれもあったと

思い出すことができます。

それは、はがきの、少したよりないような

一枚の葉っぱのような姿に

とても合っているような気がする。



 
 
 
ここでこれを書きはじめると、

とても長くなってしまうので

(ひとつひとつは小さいのだけれど、それがいくつもある)、

そのなかの小さな思い出のひとつを

書きたいと思います。



 
 
 
ずいぶん前、

大学のころの友人が

海外に行くたびに絵はがきを送ってくれました。

彼女はいまでも、私の本当にひとりだけの友人です。



 
 
 
ダ・ヴィンチのデッサンや、

イタリアの不思議な光の差し込むドゥオモ、

ピカソのすばらしいドローイングなどを、

そのときどきで送ってくれました。

 
 
 
絵はがきだけでなく、

はがきに書かれた文章から、

彼女がほんとうにきらきらと、うつくしい水を浴びるように

外国の空気のなかで

楽しそうに生きていることがわかって、

私もまたその乾いた異国の空気を

吸っているような気がしました。

 
 
 
その絵はがきをみるといまも、

彼女が感じていた、

自由な空気を感じることができます。

 
 
 
部屋に飾っておくだけで、

それはずいぶん私の心を励ましてくれました。



 
 
 
絵はがきをつくるときは、

いつもそんな気持ちで絵を描いています。

 
 
 
ほんとうはそばにいてあげられたらいいんだけど、

いまはちょっとむずかしい。

だから、ほんの少しそばに。



それが、伝わるといいなと思います。











 
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